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サステナビリティ活動に対する思い

社会との共生。世界との共生。自然との共生。
共に生きる(LIVING TOGETHER)ことを
すべての企業活動の基本に置き、豊かな調和を目指す。

京セラグループは"共生"という概念を強く意識して企業活動を進めており、
これは私たちのサステナビリティ活動に対する基本思想にもなっています。

 今、地球の人口は80億人ほどだと言われており、地球に人類の定員というものがあるとすれば、すでに、これを超えてしまっているという説があります。そして人類はこれからさらに増加し、今世紀半ばごろには、100億人を超えるとも予測されています。つまりこれらは、今から増える20億人分の食料も、エネルギーも、生活に必要なさまざまな物も、すべて増産しなければならないということを意味しています。

 人類は、過去100年くらいで、急速に人口を増やし、食料品も工業製品も増産を重ねてきました。その結果、少なからず、地球環境にさまざまな影響を及ぼしてきました。地球温暖化や、生物多様性の喪失といった現象はその表れだと言われています。今後、産業界を問わず、従来通りのアプローチで増産を続けると、地球環境を取り返しがつかないほど悪化させてしまうことが懸念されます。
これから、いかにして地球環境に影響を与えないように増産していくか。人類が豊かで平和に存続するための最大の課題は、この問いに答えを出すことだと私たちは考えています。

 プラネタリー・バウンダリーという概念があります。これは人々が地球で安全に活動できる範囲を科学的に定義し、その限界点を表しています。そしてこの概念にもとづき、科学的な見地から自然資本がどの程度損なわれているかを9つの分野で検証が進められています。近年、最も注目されている「気候変動」や森林面積の大きさを意味する「土地利用変化」といった領域は、「地球の限界を超えた」とみなされています。一方で、人間が利用できる淡水などを示す「淡水変化」や、農業や漁業に大きな影響を与えているとされるリンや窒素の過多(「生物地球科学的循環」)に加え、プラスチックなどの化合物による汚染を示す「新規化学物質」や生物の絶滅速度(「生物圏の一体性」)などの領域は、既に「不可逆的な変化、すなわち、もはや元には戻らない変化が地球に生じている」と言われています。

 京セラグループは、このプラネタリー・バウンダリーの概念のもと、経営思想を具体的な行動に結びつけることで、地球の自然資本の保全に積極的に取り組み、持続的に成長するとともに、社会課題の解決を目指しています。新しい技術の創出だけではなく、今まで培ってきた京セラの技術も活用し、地球環境も考えた事業活動を今後も続けていきます。

プラネタリー・バウンダリーの考え方で表現された現在の地球の状況

画像:プラネタリー・バウンダリーの考え方で表現された現在の地球の状況