INTERVIEW #08

※GX…グリーントランスフォーメーション

※GX…グリーントランスフォーメーション
GXを目指し革新的
エネルギー変換デバイスの開発
研究開発
2020年入社
化学専攻 修了
大学時代は講義や課題をこなす忙しい日々を過ごしながらも、サークルやアルバイトに励み、国籍の異なる多くの友人と充実した学生生活を送る。大学4年時からは触媒や燃料電池を専門とする研究室に所属し、研究を通じて京セラがSOFC(固体酸化物形燃料電池)の量産技術を有していることを知った。その技術力の高さに衝撃を受け、京セラを志望。さらにはSOFCのみならず、種類豊富なセラミック製品を開発している点で自身の成長できる環境があると感じ、入社を決めた。
私の仕事紹介
入社後、ものづくり研究所へ配属になり、SOFC(固体酸化物形燃料電池)の電極開発を担当することになりました。以来今日まで、SOFCの性能向上や用途拡大に向けて、電極の構造や組成について検討を進めています。電極は電池の性能や耐久性を左右する部材で、それらの電池特性を向上させるためには電極の構造が大きく影響します。現在私が主に手掛けているのは、さまざまな条件で試作したサンプルを試験し、高い信頼性を持つ製品を作り続けるための構造設計。SOFCの特長を最大限に引き出すべく、新たな電極材料の開発にも取り組んでいます。
仕事のやりがい
カーボンニュートラル社会の早期実現を目標に、仕事に取り組んでいます。燃料電池は効率的に電気を生み出すデバイスである一方、水のような物質を電気分解して燃料を生産することも可能です。再生可能エネルギーの重要度が非常に注目を集めている現在、この電気分解技術は極めて大きな価値を生み出す可能性を秘めていますが、製品化にはさまざまな課題があります。電極材料の開発はその重要課題の一つであり、私の仕事次第で世界のエネルギー情勢を変えうる部分にやりがいを感じています。
京セラ社員に3つの質問!
Q.
あなたの「できるわけない。は超えられる」エピソードは?
電極材料の開発を進める中で、ある構成部材と他の構成部材との接合時に両者が反応してしまい、思うような特性が得られない状況になりました。接合は高温環境で実施するため化学反応を抑えるのが容易ではありませんが、別の材料を検討する時に課題になった現象をあえて利用することで接合状態を改善し、目標の特性をとらえることができました。この経験から、課題に直面した際にはその原因を追究し、本質に基づいた対策をとることが重要だと学びました。
Q.
仕事で、他の部署の人との交流はありますか?
分析部門の方々と交流する機会がたくさんあります。試験したサンプルの分析手法についてよく相談に乗っていただいています。また、製造工程で試作することもあるので、製造部門の方々とも交流があります。
Q.
京セラに入社する前と入社後のギャップを教えてください。

MESSAGE
大学での研究や課題がある中で就職活動に集中するのは、精神的にも体力的にもとても大変だと思います。なので、時には上手く気分転換もしてください。この時期に友人や先輩、後輩と話すことで、自分自身の新たな一面が見えてくるかもしれません。皆さん一人ひとりがオリジナルな経験を持っていると思うので、個性を大事にしてどんどんアピールしてください!