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  5. 高品質な機械工具を世に提供 世界のものづくりに貢献

PROJECT STORY 03

高品質な機械工具を
世に提供
世界のものづくりに貢献

OUTLINE

京セラでは自動車、船、航空機、精密機器、医療用部品など、あらゆる分野の製品加工に使用される機械工具を開発している。現在、世界32カ国、233拠点を舞台に、グローバルに事業を展開中だ。その範囲は航空宇宙産業向けの特殊工具や無人化工場を目指したインテリジェント工具、デジタル技術を用いたソリューションの提供までに及び、生産性向上と付加価値の創出を通じて業界をリードし続けている。

MOVIE

MEMBER PROFILE

設計開発

山口

#設計開発 #思いを形に 
#新テーマに挑戦

材料開発

加藤

#材料工学 #コーティング開発 
#最先端技術を追求

製造技術

上田

#新設備立ち上げ #製品不良改善 
#金型設計

品質保証

外園

#生産技術 #製品検査 
#検査の自動化

※この記事は2023年当時の内容です

機械工具事業で開発に取り組む4名の若手女性技術者。
担当業務の違いにより職場は異なるが、業界トップの工具メーカーを目指して協力し合っている。
それぞれがどのような想いで開発に臨み、また仕事や会社についてどう感じているのか、リアルな声を紹介。

ENGINEER'S VOICE.01

開発フロー全体を視野に
自らの思いを形にしていく

現在の仕事内容を教えてください。

自動車部品などの製造で活躍する、回転工具を開発しています。主に製品コンセプトの検討から3D-CADを使った形状設計、試作、評価までの業務を行っています。さまざまな製品製造で用いられる工具にするため、幅広い切削条件、多くの被削材に対応した形状となるように日々努めています。

仕事のやりがいを教えてください。

テーマアップから量産段階、拡販のフォローまで、すべての開発フェーズで自分の意思を反映させていける点に、やりがいを感じます。一連の流れの中でさまざまな人とつながり、協力しながら一つの製品を作り上げていくのも楽しいです。開発完了時にお客様先でテストを行う機会があり、そこで要望に合致した結果が出て感謝の言葉をいただくと、仕事のモチベーションがグッと高まります。

ワークライフバランスについてどう感じていますか?

産休・育休制度について、部署内では「対象者が遠慮せずに利活用できるようにしたい」という共通認識があり、それらの制度を利用する人の業務をフォローし合っています。単に「産休・育休制度がある」だけでなく、活用を推奨する雰囲気に満ちているのは京セラのよいところだと思います。

「できるわけない、は超えられる」を実感した時。

現在の部署に異動してすぐ、開発のテーマリーダーを任されました。これまで担当したものとは異なる種類の工具で、着任当初はわからないことばかり。リーダーなんてとても無理だと思いましたが、製品についてコツコツ勉強し、自ら周りの人へ積極的に協力を仰いだことで開発を完遂。チャレンジしていけば何とかなることを実感しました。

将来、京セラで描く夢を教えてください。

今取り組みつつある開発テーマは社内にノウハウがなく、成し遂げれば自分が社内一知識を持つ立場になれるため、これを実現するのが直近の目標です。先々はすべての工具に精通した技術者になりたいと考えています。

ENGINEER'S VOICE.02

切削工具の耐久性と性能の向上へ
コーティング技術を日々追求

現在の仕事内容を教えてください。

切削工具のコーティング膜開発を担当しています。切削工具は削る対象物の材料特性や経年によって摩耗したり欠損したりするため、耐久性を上げる工夫が欠かせません。コーティングはその一つで、切削形態に適したコーティングを施すことで工具の寿命延長と性能向上が可能になります。私はその膜材の品質を高める仕事に取り組んでいます。

仕事のやりがいを教えてください。

最先端の技術を用いながら他社および自社の既存製品を越える工具開発に臨み、オンリーワンの材料技術を追求していくことにやりがいを感じています。何百にもなる元素の組み合わせの中からさまざまな切削シーンに適したコーティングの構成を考え抜き、実験を重ねて試作品が思い通りの性能を発揮できたときは、大きな達成感があります。

ワークライフバランスについてどう感じていますか?

仕事とプライベートのメリハリをはっきりとつけられます。普段の休日に、会社が定める多目的休暇や連続5日間の休暇制度などを併用すると、最大9〜10日間の長期休暇を取得することができます。そうした長い休みが取れるととてもリフレッシュでき、仕事も全力で頑張ろう!と思えます。

「できるわけない、は超えられる」を実感した時。

開発段階で目標性能が出たコーティングサンプルが、量産時になると目標に到達できないことがありました。量産に最適な製膜条件を見つけるのに四苦八苦しましたが、先輩方に相談しながら従来の分析方法に変化を加えることで最適な製膜条件を見つけることができました。一緒に取り組んでくれた先輩、上司の皆が良い製品を出そうという強い思いを持ち、一丸となって取り組んだことで乗り越えられたと思います。

将来、京セラで描く夢を教えてください。

今はまだ上司に意見を聞きながら開発を進めている状態なので、早く独り立ちして自ら開発を進められるようになることが当面の目標です。そして開発の発想力や独創力を伸ばし、世界に通ずる付加価値の高い京セラの製品を作りたいと思っています。

ENGINEER'S VOICE.03

製品を量産する製造設備開発で
確かな京セラの機械工具を市場へ

現在の仕事内容を教えてください。

主に切削工具を製造する新規設備の立ち上げや、製品の不良改善、金型設計などを手掛けています。京セラの切削工具は形状や材種が非常に幅広く、また毎年新しい製品を上市しているため、既存製品の生産効率アップに加えて新製品の量産開始に関わることも多いです。一人で3種程度の新製品を担当することもあり、任される責任感と充足感をたっぷり感じながら仕事に当たっています。

仕事のやりがいを教えてください。

実際の製造設備を使うため、スケールの大きなものづくりに携われることや、担当した製品がカタログに掲載され、世界中で使ってもらえることを実感したときにやりがいを感じます。また、製造に使用する金型はとても厳密な精度を要するため、自分の設計した金型が品質的に問題なく形になり、それを使って理想通りに製品を成形できたときも喜びを感じます。

ワークライフバランスについてどう感じていますか?

公私ともに充実した日々を過ごせる点が魅力です。自分の予定やライフスタイルに合わせて有給休暇を取得できますし、時間休や半日休暇の制度もよく利用しています。職場では上司のフォローのもとで若い社員同士が活発に意見を出し合い、切磋琢磨できることに満足しています。

「できるわけない、は超えられる」を実感した時。

入社3年目に、ある新製品の立ち上げに携わった際、金型の微細な寸法修正が必要なことがわかりました。どのくらい補正すればよいかを私が考えなくてはならず、上司と相談しながら量産設備でテストを行って補正量を確認していきました。その結果を得て再度トライしたところ、目標範囲内に寸法を収めることに成功。大きな達成感を味わいました。

将来、京セラで描く夢を教えてください。

実は、京セラの機械工具はまだ国内シェアナンバーワンではありません。ゆえに私は、現在ある製品の改善や新製品の開発を通じて、まずは日本一、さらには世界一の機械工具ブランドにするために自分ができることを思い切りやっていきたいと考えています。

ENGINEER'S VOICE.04

京セラ製品の最後の砦となる品質検査
責任重大な仕事にやる気が高揚

現在の仕事内容を教えてください。

入社後、製造された切削工具の形状や寸法が正確かどうか、製品出荷前にさまざまな測定機器を使って確認する品質検査の担当になりました。2年目から製品品質検査の向上・改善を図るために拠点横断型で新設された部門のメンバーになり、担当業務の内容がレベルアップ。現在は生産技術部門と協力し合って測定機器の評価や設備仕様の検討、制約事項の抽出などを行いつつ、検査工程の自動化に取り組んでいます。

仕事のやりがいを教えてください。

学生時代に生物化学を学んでいたため、入社した当初は切削工具に関する会議の内容や専門用語が理解できず不安の連続でした。しかし、自部署や関連部署の上司、先輩社員にどんどん質問して1年ほど過ごしていくうち、わからないことは次第になくなって、できる仕事も着実に増えていきました。今も日々そうしたことを繰り返しながらさまざまな知識を得て、自分自身の成長を実感できるところにやりがいを感じています。

ワークライフバランスについてどう感じていますか?

京セラには通常の休日以外に多目的休暇や5日間連続休暇といった制度があり、社員はそれを積極的に取得することを推奨されています。入社2年目の私も両休暇を利用して旅行に行き、しっかりとリフレッシュ。計画的に長期の休みを取って仕事とプライベートの切り替えができる点にとても満足しています。

「できるわけない、は超えられる」を実感した時。

入社初年度に、品質検査業務の現状報告と自動化についての所見を部門会議で発表するプレゼンテーションを任されました。そのための資料作りや発表のやり方など、知識が乏しかった中で先輩社員に逐一アドバイスを仰ぎながら何とか乗り越えたことが印象に残っています。この時のプレゼンが奏功したかどうかはわかりませんが、その後検査の自動化を推進する部署に異動になり、さらなる成長を期待されているように感じています。

将来、京セラで描く夢を教えてください。

現在の部署で取り組んでいる、製品検査工程の自動化を実現することが当面の目標です。その先は自分が習得した数々の知識・経験をもとに、これまで私がお世話になった多くの先輩社員と同様、確実に後輩たちの指導と育成ができる人材になりたいと思っています。

「価値ある総合工具メーカー」を目標に、グローバルに展開している京セラの機械工具事業。今回紹介した4名の社員は皆、拠点や職種は違えども仕事にかける情熱は同じだ。すなわち、一緒に働く仲間とお客様の満足を得るために、そしてその先にあるより良い未来を創造してゆくために「できるわけない、を超えよう」としている。自身の業務にプライドと責任を持ち、チームで一丸となりながら、一つの製品を確実に作り上げようと思いの丈が詰まったバトンをつないでいるのである。京セラの技術者が送るそのような日々は、ワクワク感に満ちた挑戦の連続であることは間違いない。